除草

現在、500平方メートルほどのティフトンの芝地を造成中だ。
今年の夏はティフトンの当たり年といっても良いほどで
(他の農作物も台風の被害に遭わなければ出来が良いようだが)
かなり良好に被覆面積が拡大している。
9月末までには被覆率100%を達成できると読んでいるが、
悔やまれるのは春先の準備不足である。


春先の一番大切な時期に、諸問題により作業の停止を余儀なくされ、
土壌処理などを入念に施すことが出来ぬまま、見切り発車で植え付け
作業に入らざるを得なかった付けが来ている。


稲科雑草の大量侵入である。


元々、大型のフェスク類が株化した野草地だったところを耕耘し、
浮かび上がったフェスクの株を除去したのだが、雑草類の種子は除去しきれなかったようで、
オヒシバ、メヒシバ、アキメヒシバ、エノコログサなどの稲科雑草が繁茂してしまったのだ。
途中、アージラン、MCPPなどで、チドメグサや菊科の諸雑草の抑制を行ったのだが、稲科は厄介だ。



結局のところ、手での除草作業を行っている。


シバゲンを買うお金も無いし…



ところで、除草用の道具は色々な種類が販売されているのだが、当たりはずれが大きい。
これまでホームセンターなどで販売されているほとんどの種類の除草器具を使ってみたので、使用感についてメモ書きを行っておこうと思う。
今回問題になっている稲科の雑草は、芝刈りなどでも軸を刈れないほど低く生え、根が深いのが特徴で力が必要になる。


梃子を利用したタイプの2本フォークものを買う場合は、梃子の支点と成る部分がしっかりしており、取っ手の部分まで継ぎ目のない、棒の部分が堅くしっかりしたものを買った方が良い。
長すぎかな?と思うくらいに長いものがベターだ。
掌サイズのものは余計に力が必要になるばかりでなく、取っ手部分に継ぎ目の多いものが多く、力を掛けた時に継ぎ目部分が曲がってしまう。
一度曲がった金属は弱いもので、全く役に立たなくなってしまう。
2本フォークはなるべく鋭角な方が土に差し込みやすい。
多少草が挟まりやすいが、逆に根こそぎ抜けやすいので広く広がっているタイプは余り好ましくない。


ノコギリ様のかぎ爪がついているタイプの場合は柄の長さに注意が必要だ。
実際に持ってみて自分の作業時の中腰具合を確認しておかないと全く役に立たないものになる。
中途半端な中腰の姿勢というのはしゃがみ込むよりも疲れるものだからだ。
オマケにちからも入りづらい。
元々引っかけて抜くタイプのものはあまり根こそぎ抜けないので、根の浅いところを手軽に抜くのに適しているのだろう。
今回の用途では使いにくいかもしれない。
芝のランナーを傷つけやすいのもかなり考え物である。


ペンチタイプのものは感覚的に雑草を狙いやすく、狙った雑草を抜くのに優れている。
土を掘り起こすことが無く、見た目のダメージもかなり小さいので、指で引き抜く方法の補助という感覚になる。
ただし、根が大きく張ったものを抜くのには適さないし、使用を繰り返すと手にマメが出来やすい。
また、あまりにも芝地に対するダメージが少ないので芝地の根張り補助にも繋がらないだろう。


最後に3本足で回転させて引き抜くタイプのものだが、根こそぎ抜くと言うことに関しては申し分ない。
問題点としては、抜くスピードがどうしても遅くなってしまう点、上から被さったランナーも巻き込んで抜けてしまう点だろうか。
プロユースのサイズのものは使ったことがないが、家庭用に販売されているものに関しては中途半端なイメージがあった。


今回は2本フォークのものに当たりがあり、作業効率が倍以上になった。
道具は選んで使いたいが、たくさん買うのはなかなか難しいものである。