2007-01-01から1年間の記事一覧

玉蘭 (文春文庫) 桐野夏生 著

切ない。 胸苦しい。 圧倒的な描写力により、多視点で描く恋愛小説。 各視点の情景、心理の描写が素晴らしく、名文、名言が溢れている。 相変わらず、付箋を用意したくなる。

Pentium DC E2200 OC

PC

【CPU】Pentium DC E2200 【M/B】Asus P5K Pro (Bios 0501) 【Mem】2GB (CORSAIR PC2 6400 1GB x2) 【HDD】ST3500320AS 【クーラー】NINJA PLUS Rev.B SCNJ-1100P 結論から言うと、BIOSでFSB以外はALL AUTOのお手軽設定で FSB 273 CoreSpeed 3003MHz OK SuperPiM…

脳男 (講談社文庫) 首藤瓜於 著

首藤瓜於初読。 面白いです。 序盤からぐいぐい引き込まれる読みやすさで、情景描写や比喩もバランス良い感じ。 プロットとか伏線とかの、物語の構成も申し分ないし、貶しどころがあまり見あたらないです。 敢えて言うなら、ネーミングに難があるのと、終わ…

月の扉 (光文社文庫) 石持浅海 著

石持浅海初読。 けっこ良いです。 読みやすいです。 前後の齟齬もみあたらないし、読後感もけっこ良いです。 伏線が効いてて、後になって繋がる感覚が小気味よい感じ。 でも、読みやすすぎて、すっきりしすぎな感じかな。 ま、設定が突飛だし、素人探偵に無…

償いの椅子 (角川文庫) 沢木冬吾 著

沢木冬吾初読。 悪くはないと思う。 けど文章表現がいまいち。 主人公が、ダーティーヒーロー(?)なハードボイルドって奴だと思う。 文章表現を詳しく行わないのを「行間があること」だと誤解しているか、短文を書き連ねることがハードボイルド的表現だと…

海猫(新潮文庫) 谷村志穂 著

谷村志穂初読。 うーん。まあまあ? お昼のメロドラマの風情*1。 これって恋愛小説なの? よく分からない。 ありきたりなプロット。 2世代*2に渡る人間模様を多視点で描写する。 大河ドラマ…なの?*3 *1:あんま見たことないけど、そんな感じ *2:3世代に渡…

MIST (双葉文庫) 池井戸潤 著

池井戸潤初読。 けっこ良いかも。 けど、比喩表現はいまいちかな。 あと、ネット関係の知識も薄そう。 サスペンスもの。 (以下ネタバレ)

地下室の手記 ドストエフスキー著 江川卓訳

地下室の手記 (新潮文庫)作者: ドストエフスキー,江川卓出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1970/01/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 65回この商品を含むブログ (152件) を見る戯れ言を戯れ言でなく文学へと昇華してしまうのがこの筆者たるところか。 と言…

魔笛 (講談社文庫) 野沢尚 著

良いです。 エンタテインメント性に優れた、サスペンスタッチの、クライムノベルという感じ? 序盤からぐいぐい引き込まれます。 かなりな読みやすさ。 死刑囚の手記という形式を取ってます。 これに関しては、部分的に齟齬がある気もするけれど、独白部分の…

真夜中の犬 (光文社文庫) 花村萬月 著

花村節炸裂。 花村萬月らしい作品。 底流にあるのは、孤独感かな。 貢を突き動かすものは嫉妬だが、貢自身はそれに気づいていない。その感情が嫉妬であるとは、思ってもいないし、自覚していない。 嫉妬とはそういうもので、自分が嫉妬していることに気づく…

黄金の島 真保裕一 著

良いです。 良くできたエンタテインメント作品ですね。 (以下ネタバレ)

ラスト・ワルツ 盛田隆二 著

盛田隆二3冊目。 処女作らしい。 けっこ良いです。 雰囲気あります。 狂気を孕んでいます。 (以下ネタバレかも?)

転々 藤田宜永 著

やっぱり藤田宜永は良いかも。 間の取り方というか、空気感というか、比喩もさることながら、重さの感覚が良い。 読中感が良すぎて、もっと読んでいたいと思いすぎるのが玉に瑕かも。 東京在住者には腑に落ちること多し。

サヨナライツカ 辻仁成 著

なんか、前読んでた本との落差がありすぎて… 一言でいうと…「ライトノベル」テイスト?(w ま、そんなこと無いんだろうけれど。 表現は良いと思うんだけど… プロットは陳腐で、先が読めすぎる展開。 1章の舞台を70年代に設定した2章構成だというのが分…

カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー著 亀山郁夫訳

ようやく読了。 とはいえ、感想としては「ようやく」という副詞に暗に含まれる意味とはかけ離れた、夢のような2ヵ月間だった。 古典をこれほど楽しんで読ませて貰ったのはかなり希有だと思う。 正直、この読みやすさは特筆もので、酒に喩えるなら飲み口の良…

蝶たちの迷宮 篠田秀幸 著

篠田秀幸初読。 取り敢えず、私はやっぱり推理小説と言う奴とは相性が悪いみたいですね。 あんましって感じかな。 引用バリバリなスタイルってのは正直好きになれんのです。 ま、逆な人も居るみたいなんで、正当な評価にはならんでしょうね。 好みの問題です…

スーツケース一杯の恐怖 柘植久慶 著

柘植久慶初読。 んー。 スピード感があります。 文章量が少ないです。 比喩的表現がほとんど無く、会話だけで構成している部分も多いです。 それくらいかな。 特に感想もないや。

ハサミ男 殊能将之 著

殊能将之初読。 デビュー作らしい。 題名からシザーハンズのイメージが強く、買ったはいいが微妙に読むのを避けてたんだけど、良書だったのでかなり後悔。 ウィットに富んでいて、読んでいて心地よく面白い。 初読後、久しぶりに読み返しました。 良くできた…

カムナビ〈下〉 梅原克文 著

ようやく下巻が買えました。 けど正直、上巻に比べ内容が薄くて拍子抜け。 上巻で出したネタや、既述の内容を何度も何度も繰り返すのにかなり辟易。 無駄な買い物だったかなぁ。 (以下ネタバレかも)

どろ 山本甲士 著

山本甲士初読。 けっこ良いです。 日常生活のどこにでもありそうな陥穽を活写してます。 それもかなり明るく。 (以下ネタバレかも)

刑事たちの夏 久間十義 著

久間十義初読。 けっこ良いかも。 けど後半、話のテンポが速くなるにつれて、展開に無理や齟齬が出てくる。 前半は結構練られた感じだったのに、妙に勿体ない。 竜頭蛇尾。 (以下ネタバレっぽい苦言)

転生 貫井徳郎 著

貫井徳郎初読。 けっこ面白いです。 後半急激に盛り上がる感じ。 けど、妙に先が読めすぎる部分や、伏線が「伏」線として機能してない部分が多い。 つまり、見え見えの展開なのに、その部分をくどくど回りくどく説明する展開が長く続いていく様には倦むかも。…

密通 和田はつ子 著

密通 (角川ホラー文庫)作者: 和田はつ子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1998/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見るNo ImageだったのでDetailリンク。 和田はつ子初読。 えーと。 一言で言うと、陳腐。 なんかありがちな話でありがちな展開…

歓喜の歌 山川健一 著

山川健一初読。 けっこ面白いです。 色々突っ込みどころはありますが。 (以下、ネタバレかも)

ひとり日和 青山七恵 著

青山七恵初読、って当たり前か?(汗 読んだのは文藝春秋だけど、ま、良いでしょ?(^^; かなり良いです。 写実性とテンポのバランスが良く、間合いが絶妙。 とはいえ、この作品の良さは終章に集約されているので、それ以外はそこに至るまでの冗長な前振りと…

女優 春口裕子 著

春口裕子初読。 昨今読んだこと無い作家ばかり続けざまに読んでるんで、初読続き。 そういう読書性向も、こういう良い作品作家に出会える事実を思うと、なかなか捨てたもんじゃないと、自画を自賛してみるテスト(w 怖い。 途轍もなく怖い。 様々な方向から…

夏の滴 桐生祐狩 著

桐生祐狩初読。 「ま、こんなもんか。」って感じ。 特に驚きも無く、淡々とした読後感。 いあ、読後感はかなり悪いか(ネタバレ風)(汗 (以下ネタバレするかも)

はまぞう

なんだなんだ、はまぞうが使いにくくなってるぞ(--; 楽天とかamazonへの対応?うぜぇ。うざすぎる。 そろそろ、はてなもダメかなぁ。 他行こうかな… 其れは兎も角。

ワイルド・ソウル 垣根 涼介 著

垣根涼介初読。 クライムノベル。 ネタもとが深く、そこから展開する物語は面白いの一語。 微妙に、事実関係に間違えがみられるけど、この作品の価値を損なうほどのものじゃないです。 名著。

氷雨 山田正紀 著

山田正紀初読。 正直言って、結構面白いです。 典型的なエンタテイメント作品だと思われます。 文書構成の特徴は、短文を連ねるタイプで、作品全体のイメージと同じように、重厚感を醸し出しています。 雰囲気はけっこう良いかも。 雨の描写なんか特に良い感…