真夜中の犬 (光文社文庫) 花村萬月 著

真夜中の犬 (光文社文庫)
花村節炸裂。
花村萬月らしい作品。
底流にあるのは、孤独感かな。


貢を突き動かすものは嫉妬だが、貢自身はそれに気づいていない。その感情が嫉妬であるとは、思ってもいないし、自覚していない。
嫉妬とはそういうもので、自分が嫉妬していることに気づくほど冷静になれば、巷で多々ある悲劇は起こらない。

なんとなくメモ。