2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ウォーレスの人魚 岩井俊二 著

岩井俊二初読。 ぶっちゃけあんまし良い文章じゃないですね。 まず、一人称視点がありません。 手法としてそーいうのもアリですが… 神の視点ってのかな?第三者の視点でずっと語り続けるってのは、楽なのは分かりますが、「小説」という形態をとる時にはどう…

13階段 高野和明 著

高野和明初読。 同氏の処女作らしい。 こいつは、超良質のサスペンスです。 つか、これほど面白いサスペンスって希有です。 一気に引き込まれ、一気に読んだ感が強いです。 内容にも齟齬が見あたらないですし、伏線も生きてきます。 また、その伏線のつなが…

一瞬の光 白石一文 著

白石一文初読。 同筆者の処女作らしい。 人物の設定やエピソード群に力がある。 また、「愛」とは何かといった根源的な問題に、果敢に挑戦している様もすばらしい。 その手法に関しても、敢えて相反する回答者を据えることで、鬩ぎ合いを成していて読み手を…