2006-01-01から1年間の記事一覧

ミカ! 伊藤たかみ 著

けっこ良いです。 自分の中の子どもの部分が無性に刺激される感じ。 最初作者は女性かと思ってたけど、やっぱり男性だったのね。 男の子の心理描写がすばらしい。

いちばん初めにあった海 加納朋子 著

加納朋子初読。 けっこいいです。 読後感も清涼な感じ。 けど、読みにくいかも。 癖なのだと思いますけど、話の流れがあっちゃこっちゃ飛ぶ感じな部分が結構あります。 それは、「書きたいことがいっぱいあって、あふれてくるそれらを取り敢えず全部書いてい…

邪光 牧村泉 著

牧村泉初読。 筆者のデビュー作らしい。 けっこ良いです。 題材や題名は陳腐だけど、オチはまーまーではないかと。 ただ、光景描写力はいまいちかも。 瞼の裏に浮かぶ感が無いですね。 ま、デビュー作なら致し方ないんでしょう。 心理描写はなかなかですから…

燃えつきるまで 唯川恵 著

唯川恵初読。 知人から唯川恵について、「ばかばかしい」とか「くだらない」とかのあまりにもネガティブな評をもらっていたので、そーいう先入観込みで読んだからかもしれないけれど、個人的には「そんなに悪くない」という感じ。 確かに題材もストーリーも…

トンデモ本

取りあえず突っ込みどころ満載。 細かい齟齬を正していたら日が暮れます。 さらに、論理展開に無理がありすぎる箇所が多く、科学的根拠に乏しいのも特徴かと。 つまり、根拠を「多くの胃相・腸相をみてきた筆者の臨床経験」とかに求めてる箇所だらけな訳です…

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める- 新谷弘実 著

虚貌 雫井脩介 著

雫井脩介2冊目。 けっこ面白いです。 読みやすいし。 前に読んだのもそうだったけど、ストーリーは陳腐この上ないし、展開も先が読めるんだけど、文書表現の上手さ、構成の上手さ、テンポの良さで読ませる感じ。 特に、本書はマルチサイトで記述されている…

闇の操人形(ギニヨール) 黒崎緑 著

闇の操人形(ギニヨール) (講談社文庫)作者: 黒崎緑出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見るImageがなかったのでDetailリンク。 黒崎緑初読。 そして、恐らく終読になるかと。 本書を一言で言い表すと、「セ…

相続人 保科昌彦 著

保科昌彦初読。 うーん。 まぁ、、、どーなのかな。 小説としては可もなく不可もなしってかんじで、ホラーとしては、不可ってことで良いですか? 小説の体裁としては、前半が冗長過ぎ、後半ある程度のスピード感がでてきて読むに耐えるレベルになってくる。 …

サウダージ 盛田隆二 著

盛田隆二2冊目。 あとがきを読んだら12年も前のモノの単行本化だってのが判明。 へ〜。 評価されないときってのはホントに評価されないんだなぁ。 個人的には、読後感も、行間も悪くない感じ。 謎は謎で残ったけれど、それは個人的な解釈が入り込む余地が…

リカ 五十嵐貴久 著

五十嵐貴久初読。 そこそこなホラー。 最初の章の落差は凄い。 けど心理的な恐怖は最初だけで、物理的なそれが主だし、心理描写が薄いので総じて軽い感じ。 ネット関係の知識は薄く、知識の少ないオヤジのぼやき節っぽい雰囲気たっぷりな描写がイタイ。 (以…

カムナビ〈上〉 梅原克文 著

梅原克文初読。 けっこ面白いかも。 考古学的知識や考察も良い感じ。 あと、コメディ路線なのも悪くない。 とはいえ(^^; ある意味、寅さん的パターンにはまる様子は、わかっちゃいるけどやりすぎってか、あからさまな感じがする。 ま、その辺は愛嬌か。 それ…

C.H.E. 井上尚登 著

井上尚登初読。 けっこ良いかも。 エンタテインメント。 けど、くどいかな。 「チェ」については、表書きにも書いて、中でも何回も何回も触れてます。 エルネスト・チェ・ゲバラのチェの由来について、筆者は驚きがあったのかもしれないけれど、個人的にはそ…

ウランバーナの森 奥田英朗 著

やっぱり、文章は上手いと思う。 私はビートルズのファンじゃないし、どっちかと言えばジョン・レノンも好きじゃないので、内容に何も思うところは無いし、「ジョン」はジョン・レノンをモチーフにしているってのが分かるだけで、散りばめられているエピソー…

レッド 今野敏 著

今野敏2冊目。 エンタテインメントっすね。 それ以外の何物でもない。 平易で読みやすいです。 とはいえ、エンタテインメントというには盛り上がりに欠ける感が強いけど。 プロットは単純。 登場人物のキャラクターが薄い。 設定に必然性が無い。

博士の愛した数式 小川洋子 著

小川洋子初読。 映画が話題になった原作本。 映画は見てないけども(^^; かなり軽く読めます… 行間があって良い感じ。 解釈とか議論とかを差し挟む余地があって、尚かつ、腑に落ちる感が素晴らしい。 ただ、知識付与系の小説にありがちな、その『知識』が出て…

幻の女 香納諒一 著

香納諒一初読。 けっこ良いかも。 ストーリーの展開とか、文章表現とか、比喩とかは可もなく不可もないって感じ。 話の筋の齟齬もそんなに目立たないし、まぁまぁなのかもしれない。 けれど、なんか書きすぎな感じ。 行間が無いってか、重い。 正直、諄い。 …

不自由な心 白石一文 著

白石一文2冊目。 短編集。 取り立てて書くことはない。 比喩表現とか言い回しはなかなかなのに、「おっさん」の妄想だらけって感じで内容にかなり興醒め。 あとがきの説教臭さもアレだし、もうこの作家はいいや。

私が彼を殺した 東野圭吾 著

東野圭吾の推理小説は初読なんだけど、東野圭吾って推理作家だったの? よくしらない。 推理小説じゃない作品を読んでいると…なんだけどなぁ。 ま、いっか。 推理小説ともなると流石にプロットはしっかりしてるし、竜頭蛇尾ということもありませんね。 しか…

非情銀行 江上剛 著

江上剛初読。 覆面作家時代の作品で、同氏の処女作だそうです。 (以下ネタバレ)

検察捜査 中嶋博行 著

中嶋博行初読。 けっこ面白いかも。 とはいえ、陳腐かな。 検察に対する考察とかはけっこ勉強になったかもしれない。 司法制度について色々調べてみるかな…

ホリー・ガーデン 江國香織 著

江國香織らしい作品って感じかな? 比喩表現の巧みさ、間の取り方、感情表現が素晴らしい。 しかし一方、視点に錯誤を来す*1その文体にはちと辟易。 感情表現が巧みで、感情移入が容易なだけに、淡々とした神の視点でなく、何の前触れもなく文中でころころ一…

邪魔 奥田英朗 著

凄まじい筆力。 「最悪」でも思ったけれど、酷いときの心理描写の臨場感がすごい。 とはいえ、一人称視点が幾つもあるし、不条理さ、やるせなさみたいなものが少なかったので、義憤みたいな感情もわいてこずある意味安心してというか、安閑と読めた感じ。 後…

雪のドレス 高橋三千綱 著

雪のドレス (光文社文庫)作者: 高橋三千綱出版社/メーカー: 光文社発売日: 1994/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 画像がなかったので詳細リンク。 高橋三千綱初読。 文章表現とか、比喩表現とかはそこそこなんだけど、筋に色々問題がある…

種の終焉(おわり) 北上秋彦 著

文庫の方の画像が無かったので単行本の方の画像をリンク。 実際、読んだのはISBN:439632779Xの方。 orz。 既読でした…犯人は誰だとか分かってるし、場面ごとの台詞の多くも頭に残ってるんだけど、終 わり方は覚えてないんだよな〜(^^; とはいえ、2度読むよ…

パストラル 植山周一郎 著

パストラル (角川文庫)作者: 植山周一郎出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1991/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 画像がなかったのでdetailリンク。 植山 周一郎初読。 パストラルっつーのは 牧歌的な気分の声楽曲あるいは器楽曲 のこと…

買収者(アクワイアラー) 牛島信 著

牛島信初読(?)。 昔、読んだことある気もするけれど、著書一覧を見てたら初読な気もちらほら。 初出2000年というから、内容は時代を先取りしたものだったのだろうけれど、今では普通になっている事ばかりなので読んでいて目新しさが無かった。 ま、それは…

柔らかな頬 桐野夏生 著

名著。 一連の事件を通じて、登場人物の心象風景の描写が素晴らしく、いちいち心を打つ。 比喩表現が素晴らしいし、美文や名言が多く、メモしたくなる。 また、挿話による視点の変更が物語全体の厚みを増すのに大いに役立っている。 終わらせ方に関しては個…

火の粉 雫井脩介 著

雫井脩介初読。 うーん。 これって、ホラー?かな? よくわからない。 サスペンスというには最初から(と言うか背表紙から)種明かしをしすぎているから、ホラーっつー事でいいのかしら? 心理描写が乏しく、会話と状況描写でほぼ全てを構成している様は、淡…

[ニュース]Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 山口の母子殺害、弁護士欠席で口頭弁論開けず…最高裁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060314-00000113-yom-soci 安田好弘とか足立修一とかいう法曹家の本分も忘れたサボタージュに唖然。 あんたら、弁護士辞めた方が良いよ。 価値無いよ。 こいつらのやり口は今塀の中にいる堀江某といっしょ。 裏口つけば…