パストラル 植山周一郎 著

パストラル (角川文庫)

パストラル (角川文庫)


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植山 周一郎初読。
パストラルっつーのは

牧歌的な気分の声楽曲あるいは器楽曲

のことらしいけれど、本文中ではベートーベン交響曲第6番 ヘ長調 「田園」を指
しているらしい。
しかし、本文でのその使われ方はおよそ「牧歌的」じゃねぇっつーか(汗
ま、良いけどね。


本文の全体的なイメージを一言で言うと「古い」何しろ古い。古くさい。
89年初出というから古くて当たり前なのかもしれないけれど、それを差し引いて
考えても取り上げられている物品に対する価値基準がずれているし浅薄だと思う。
時代を考えると丁度バブル景気のまっただ中だったわけで、バブル景気の浅薄さを
良く表していると言えるのかもしれない。


プロットは単純極まりないし、折角出した伏線とか完全無視しちゃったりして、話
がブチブチ飛びまくる。
文章表現に見るところもない。
なんなんだかなぁ。