2006-08-29 博士の愛した数式 小川洋子 著 読書 小川洋子初読。 映画が話題になった原作本。 映画は見てないけども(^^; かなり軽く読めます… 行間があって良い感じ。 解釈とか議論とかを差し挟む余地があって、尚かつ、腑に落ちる感が素晴らしい。 ただ、知識付与系の小説にありがちな、その『知識』が出てくる必然性に乏しく、作為を感じさせられてしまうところが微妙に悲しい。 と言うか…、悲しいと感じさせられてしまうところがこの話の美点で、設定したキャラクターがそれくらい立っているということかもしれない。