博士の愛した数式 小川洋子 著

博士の愛した数式 (新潮文庫)
小川洋子初読。
映画が話題になった原作本。
映画は見てないけども(^^;


かなり軽く読めます…


行間があって良い感じ。
解釈とか議論とかを差し挟む余地があって、尚かつ、腑に落ちる感が素晴らしい。
ただ、知識付与系の小説にありがちな、その『知識』が出てくる必然性に乏しく、作為を感じさせられてしまうところが微妙に悲しい。
と言うか…、悲しいと感じさせられてしまうところがこの話の美点で、設定したキャラクターがそれくらい立っているということかもしれない。