闇の操人形(ギニヨール) 黒崎緑 著

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黒崎緑初読。
そして、恐らく終読になるかと。


本書を一言で言い表すと、「センスが無い」ってのに尽きる。


まず、比喩が酷い。
こんな酷いの昨今読んだこと無いっていう酷さ。
センスのかけらもない。
こんなセンスのない比喩を並べ立てるなら、ない方が絶対マシ。


構成も酷い。
特に、毎章末の2〜3行で筆者の独白じみた予告入れるのが噴飯もの。
内容も酷いし、センスのかけらもない。
あと、章立てを月毎でやってるのもどうかと。
章が月毎なので事件同士は1月くらいの間隔が開いてる事になるんだろうけれど、表現と内容に連続性がありすぎる。
筆者は長いスパンで事件全体が推移してるってのを示したかったんだろうけれど、そもそも章立てに頼るのは安易だし、筆者も時間経過に錯誤を来してるっぽい。


オチも酷い。
(以下ネタバレ*1
元々先が読める内容の無さに加えて、どんでん返しで用意してたオチに論理的整合性が乏しい。
いあ、くどくど書き連ねてる言い訳じみた説明で納得しろっていう筆者の意図は理解できるけれど、端的に言って言い訳がましいことこの上ない。
てか、最後の最後まで展開が読めすぎる様な文章にしておいて、わざわざどんでん返しにする意味あるのかねぇ?
センスを疑うよ。
自意識過剰っぽい。



そーいや、題名も酷いね。
Guignol?
わざわざフランス語だしてくるようなところかね。
センスを疑うよなぁ。
おまけにGuignolって指人形劇って感じだろうに、操人形ですか。
なんだかなぁ。

*1:…って、そんなことまでしてネタを守ってやる価値も無さそうだけれど