歓喜の歌 山川健一 著

歓喜の歌 (幻冬舎文庫)
山川健一初読。
けっこ面白いです。
色々突っ込みどころはありますが。


(以下、ネタバレかも)
レイチェル・カーソン沈黙の春は、科学的な裏付けに乏しいし、内容の真偽については現在では既に疑わしいと断じられているわけで、これを引用して著した本書の内容もどうかと思ってしまう。
この本が著された2003年頃は、1960年代に出版されたこんな古い本が妙に流行っていた(気もする)から致し方無いのだろうが、今の評価では本書はその流行に乗って著された薄っぺらなものにみえてしまう。
まぁ、それは着想だけのことで、そこから展開する本書のストーリー全体には影を差していないとは思うけれども。


それ以外では、最後の最後で性急な感じになり、竜頭蛇尾かな?と。