村上春樹と

先日、ある好きな作家が、自分の読者の数を「北欧の国の人口くらい」と喩えていた。
その際、村上春樹の読者を「アメリカ」に喩えていたけれど、そこには幾つの意味があるのだろう。
数と言うことだけの意味に限定して言うなら、確かにそれくらい多くの読者が居そうなイメージは確かにある。
そう思いながら、上の物語を読んでいたら、いつまでも頭の中に浮かんで消えない疑問が残ってしまった。
かなり烏滸がましい言いようだけれど、「なんでこの世の中はもっと良くならないんだろう?」と。
アメリカ」とイメージを重ねすぎなのかもしれない。


それにしても、村上春樹の小説は何故人を饒舌にするのだろう。
彼の小説について『語りたがる』人をよく見かける。
心酔しているイタイ読者も多いみたいだ。
私はそれほどでもないので、あまり多くの言葉を持たないのだけれども。