ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [DVD]
うーん。
正直、よくわからない。
単純に、欲望が人を滅ぼすというテーマなのは分かるけど…
でも、逆にそういうことであるならば、主人公は「欲」(今回の映画では単に金銭欲だけど)によって変わっていかなければならない筈。
最終的に、人を公然と撲殺するくらいキレてしまったのはわかる。
だけど、どこかでボタンを掛け違えたとか、そういうきっかけの端緒は見えないし、「次第に」変わっていくというところも全く見られない。
宗教に対するスタンスだとか、考え方の根っこだとか。


そもそも、最後で「撲殺してしまった相手」なんか、取るに足らない、今となっては靴に入った小石ほどの相手。
それを撲殺することで、破滅するなんて、あまりにも馬鹿げている。
おそらく、日本人には分からない(というか、私が知らない)アメリカ人の宗教観からすると、彼の新興宗教じみた宗教はなんらかの風刺だったりして、最終的に主人公が撲殺することによって溜飲を下げる類のものであるのかも知れない。
けれど、それは分からない。
そうすると、何を伝えたかったのか全く謎。


結局、よく分からない。
というわけ。