煙草をお休みして2年半くらいになる。
これは人生2回目の休煙だ。
前回は10ヶ月くらいで再び煙草に手を出してしまったのだが、その理由も過度のストレスによるものだった気がするから、未だに禁煙が成功したとは考えずにいる。


ながーい休煙。そんな感じ。


前回の禁煙の理由は「意地」だった。
再び手を出した理由は「反抗心」だったのだろうから、はじめた頃とすこしも成長してないのかもしれない。


私は結構若い頃からヘビースモーカーで、きつい煙草が好きで好きで、悪食ならぬ悪喫煙ぶりを披露し怪しげな国の怪しげな煙草を常飲していた時期もあった。
ロングホープやカンピーなどの純国産もこよなく愛し、金欠時のエコー、わかばなどにも愛着を抱いていた。*1
そんな私の2回目の休煙の理由は、「醒まされてしまった。」と言うのが正直なところかもしれない。
周りと自分の利害が悉く一致したなどという副次的な理由も幾つかあるにはあるのだけれど。



ヤニ喰い虫の言葉*2
「食後の一服が美味い」
「目覚めの一服が無いと目が覚めない」
「煙草を吸うとリラックスできる(一息つける)」
「煙草を吸うとストレスを回避できる」
「煙草を吸うと集中力が増す」
「煙草を吸うと考えが整理しやすい」



これらは全部嘘。
リラックスした感じになるのは、煙草の軽い禁断症状で緊張していたときに、禁断症状を回避できたことにより、比較としてリラックスした(禁断症状が解けた)だけ。
ストレスも禁断症状の解けたことによる誤認。
集中力が増すのは禁断症状で集中力が失われていただけ。
考えが整理しやすいのも禁断症状でモノが考えにくくなっていただけ。
本来、煙草に無縁でも実現可能なことを、煙草をスイッチにしている「つもりになっている」だけだということに気づいてしまったら、煙草で納税しているのがアホらしくなってしまった。


確か一本当たり8円くらいが税金だっけ?
一箱20本入りで160円以上が税金なわけで。
一時期、2箱半とか吸っていた。
まぁ、その時のが税金は安かった訳だけど、今の税額で考えると、1日400円納税。
1ヶ月30日として12000円。
1年365日で146000円。
国の施策になんやかや言う前に、使い方が気にくわないなら税金を合法的に納めなきゃいいわけで。
とかなんとかは、正直後付の理由だけど(^^;


煙草をお休みして色々見えてきた。
今まで喫煙者の立場でしか見ていなかった喫煙者の振る舞いとか。
くさいとか受動喫煙とか騒ぎ立てる所謂「嫌煙家」とはスタンスが違うのだけれど。
煙草を吸ったことがない訳じゃなくて、禁断症状も知っている立場だから、喫煙者の気持ちは痛いほどわかる。
思わず火を付けてしまう気持ち。
けれど、マナーと照らし合わせるとかなり恥ずかしい振る舞いもあったりする。
「そんなに我慢できないのか」
そう。我慢できないんですよ。
それは禁断症状ですよ。


ルールを破っても煙草を我慢できないのはかなり格好悪かったなぁ。
と、現在の喫煙者に喫煙者だった頃の自分を投影して恥ずかしく思う自分がいる。

*1:自己弁護をしておきますが、銘柄をころころ変えていた訳じゃないです。

*2:つまり自分