カラスザンショウについて

薬用部は成熟した果皮。果には精油が含まれ、辛味成分はサンショオールやサンショアマイド。根や茎にはマグノフロリンというアルカロイドが含まれる。種子にはリノール酸がやや多い。サンシ ョウ油は家兎に対し、静脈注射では癲癇様痙攣を誘発し、呼吸中枢の麻痺を起こさせるが、経口投与では致死量の100倍量でも嘔吐を誘発するにとどまる。精油および辛味成分には健胃、駆風(消化管内にたまったガスを排出すること)、局所刺激、廷髄中枢興奮作用がある。またサンショアマイド には局所麻酔作用がある。マグノフロリンには勃起を促すヨヒンビン作用があるといわれる。リノール酸についてはベニバナの項を参照。西洋医学では苦味チンキや芳香散などの原料として用いたり、駆虫剤サントニンと併用した。中医学でも主に駆虫剤として利用した。一般的な使い方としては、

1、芳香性健胃薬として、果皮を刻んで、煎じ、漉してから、さらに煮詰め、飴状とし、米粒大に丸めて1回1〜2粒服用する。あくまで食べすぎなどのときに頓服的に用いるべきで、胃部の不快感などが続く場合は検査を受けること。

2、葉には精油が含まれているので保温性浴料となる。病気の性質により浴料は異なるのでショウガの項を参照。

3、ひびやしもやけのできやすい人は、寒くならないうちから交互浴(湯と水の中に交互に手を浸してマッサージを繰り返す)をするとよいが、この湯の中に果皮の1〜3%水煎液を入れるとよい。


マグノフロリンについては

血管老化防止作用が知られている

らしい。


ヨヒンビン効果については…検索するといっぱいでました。
なるほど。