ハンニバル

ハンニバル [DVD]
ん〜。
サスペンス〜。
面白いし、恐ろしいとは思うけど、羊たちの沈黙の「続編」というのは荷が勝ちすぎなんだろうな。
てか、やっぱ前作に期待してしまうのは致し方ないところで、その期待に応えるだけの作品はなかなか出来ないんだろうってことで。
典型的な続編の難しさを路程してしまったかもしれない。


個人的には、ジュリアン・ムーアが微妙。
続編なのに何故、ジョディー・フォスターからわざわざ配役チェンジしたのかわかんない。
演技は良いと思うし一流だと思うんだけど、なんか顔が白すぎて、歳取ってる感が酷すぎて、役中での位置付けが分からない。
まぁ、それは極めて個人的な美的センスの故で、主観的過ぎて批評には値しないとは思うんだけど、徹頭徹尾違和感があってその違和感から抜け出せないまま終わってしまった感じかな。


(以下ネタバレるかも)
ストーリーに関して言うと、薄さを感じずにはおれないかな。
口車に乗って自分の顔を犬に喰わせた復讐者が、その対象を人食い豚に喰わせようとするのは分かる。
「豚にでも喰わせておけ」とばかりにね。
豚の位置付けってのもその辺にあるんだろうし。
けど、映像として見たときに見せ方の問題はあるにしても、「豚」を恐怖の対象として見せるってのは難しいんじゃないかな。
作中で、人食い豚の訓練シーン(?)みたいのがあって、人形をぼろぼろにしてるとかいうシーンがあるんだけど、恐怖を感じないどころかかなりコミカル。
監督は映像をみて「これは駄目だ」と思わなかったのかしら。
ま、今作がコメディーだってんならOKだけれども。


あと、ハンニバルの人肉嗜食を行うに至る内面についてもさらりと検証してるんだけど、さらりとしすぎてるし、それが後の伏線になってないというのも微妙。
クラリスハンニバルの繋がり、関係についての言及も、検討もなおざりだし、見えている事象だけ捉えるとかなり薄そうな感じ。


なんか、凄い前作があると難しいんだなぁってのの連続です。