ベルリン1919

ベルリン1919
切ない。
悲惨です。
正直、厳しいです。
救いもほとんど無いですし。


この本は、児童書と一般小説の年齢的間に位置するヤングアダルトに属するからだと思いますが、重い内容に比して文体が平易です。
主人公も13歳ということで、その辺も要件を満たしてるんじゃないかと。
けど、そのせいかも知れないですけど、文題が単純すぎておもしろみがないです。
プレーンな感じ。
大人が読むには物足りないと思います。
訳が今ひとつ…な可能性もあるのかな。
しかし、歴史とその時代の人間模様が良く表現されていて、歴史的事実を下敷きにした、フィクションの小説としては秀逸です。
ただ、日本人がその時代のドイツの歴史を知ることにどれほどの意味があるのかは分からないですね。
三部作の残りの二作を読めば意味も見えてくるんでしょうか。


それにしても、結核労咳って別の病気なんですか?