チェンジリング

うーん。
凄い。
凄い話だし、いろいろ凄い演出ね。


あと最初、アンジェリーナ=ジョリーわかんなかったわ。
やっぱ名優だ。


(以下、いろいろ)
それにしても、事実は小説よりも奇なりとかいうけども、この話のプロットが事実だっていうんだから驚き。
おそらく細部なんかは、完全に監督の肉付けの妙ということなんだろうけれども、明らかに別人だと分かる「子供の嘘」を鵜呑みにして、それを訴える母親を精神病院送りにするなんて、なんて腐ってるんだ。
警察の子飼いの医師ってのが出てくるけれど、半年経って背丈が縮むなんて医学的にありえないだろうに、職業的知識や倫理というのは保身とか欲の前には無意味ということなのかな。
恐ろしいことだね。


途中、警察のエライさんが子供をいまだに見付けられない事実よりも殺されたことにしてしまって事件を終わらせた方が良いなんていう発言があったり、「嘘をつけなくなった死刑囚」が嘘が付けないという理由で、子供を殺したことを最後まで認めなかったりしたところ、さらに最後、主人公の息子が関係して助かっていた子供が出てきて、息子が殺害されていない可能性がかなりクローズアップされた終わりかただったけれど、事実では彼女は最後まで息子を見付けることはできなかったし、おそらく当時の捜査技術では、息子の殺害を検証することも難しかったんだろうけれど、ほんとはどうだったんだろう?
歯科の治療痕というネタも出てきてたから、その線で死体を判定することはできなかったんだろう?とかね。


いろいろな意味で考えさせられる作品だったかも。