2005-01-17から1日間の記事一覧

牙のある時間 佐々木譲 著

一つのプロットを二つの「主観」で描いた物語。 「事実」の積み重ねではなく、双方の「主観」が鬩ぎ合う構造を取っているため、物語の「事実」に不確かな部分がある。 その不確かさが読者の「事実」認識を難しくし、不安感を増大させている。 プロットは単純…