黄昏の岸 暁の天―十二国記 小野不由美 著

黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)


小野不由美の中華ファンタジー…とでも表現すれば良いのかな。
個人的イメージからすると異色な感じ。


本書を一言で言い表すと「取っつきにくい」かな。
設定とかは良いと思うし、そういう世界観の創造自体に価値を見いだすこともできるのかもしれないけれど、書きっぷりが唐突すぎてついて行けないところが多い。
中華的な世界観(?)なのでだと思うけど、国号(?)とか王号とかに漢字を多用してる。
それで、戴国の泰王、慶国の景王ってのはどうなのかねぇ?
センス良いの?(汗
図形じみた国の配置もなんか微妙かな。。。
海岸線を下手に自然に描いているのも更に微妙。


裏に色々設定があるみたいだけど、正直生かし切れてる気がしないし、ストーリーが平凡で起伏に欠けるので読んでいる楽しみが少ない感じ。
設定についても、妙に細かく設定されてると感じるところと、薄すぎなところの斑が目立ちすぎて結構寒い。


あり?
全然気づいてなかったけど、魔性の子 (新潮文庫)って、このシリーズの外伝だったのか(^^;
なるほど。
通りで、設定が突飛に感じるわけだ。
ま、一本ではこれくらいの評価です。
はい。