ベロニカは死ぬことにした(ハリウッド版)

うーん。
日本版と対比すると見えてくるものは多い。


特に一番気になるのは映画っぽさと舞台演劇っぽさの違いかな?
日本版は、単体で見てるとそうも思わないけど、意味のない小さい笑いを取りに来たり、やや大げさすぎる台詞回しなど、日常にはない、舞台演劇に特有な映像作りが目に付くことが分かる。
それが分かると、そう言う映像作りはこの映画に限らず邦画には多いってことにはっとさせられた。
当然ながら、対してハリウッド版は普通の映画っぽい映像作りで、役者は過剰な台詞回しはなく自然な感じ。


あと、日本版のクロード役の浮いてる感が凄い分かる。
なんで、イ・ワンなんてキャストしたのか意味わかんない*1けど、前半のしゃべらないシーンでの存在感は凄いのに、しゃべり始めてから以後の台詞回しの酷さによるイメージの崩壊具合が凄まじい。
ハリウッド版のエドアードではそういうダメになっていく感じはほとんどなかったかな。


ストーリーの説明については、日本版は過剰、ハリウッド版は希薄。
ハリウッド版はちと唐突さをおぼえるほど。
特に、件のシーンはなんでそういう展開になったんだか意味が分からない。
でも、まぁとりあえず、真木よう子は凄いってことで。


キャストのスポットの当て方に関しては、主役2人は置いておいて、日本版は病院で仲良くなる二人の女性に重点を置いているのに比して、ハリウッド版でははっきり院長。
院長の台詞が意味深だし、まるっきりの善人じゃないところが良い。


とにかく、これで原作あたってないのはあかんっつー事になってきた感じ。
原作読むかなぁ。

*1:いあ、スタイルとか存在感とかあるんだろうけどねそれ以外でってこと