読書

黄金の島 真保裕一 著

良いです。 良くできたエンタテインメント作品ですね。 (以下ネタバレ)

ラスト・ワルツ 盛田隆二 著

盛田隆二3冊目。 処女作らしい。 けっこ良いです。 雰囲気あります。 狂気を孕んでいます。 (以下ネタバレかも?)

転々 藤田宜永 著

やっぱり藤田宜永は良いかも。 間の取り方というか、空気感というか、比喩もさることながら、重さの感覚が良い。 読中感が良すぎて、もっと読んでいたいと思いすぎるのが玉に瑕かも。 東京在住者には腑に落ちること多し。

サヨナライツカ 辻仁成 著

なんか、前読んでた本との落差がありすぎて… 一言でいうと…「ライトノベル」テイスト?(w ま、そんなこと無いんだろうけれど。 表現は良いと思うんだけど… プロットは陳腐で、先が読めすぎる展開。 1章の舞台を70年代に設定した2章構成だというのが分…

カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー著 亀山郁夫訳

ようやく読了。 とはいえ、感想としては「ようやく」という副詞に暗に含まれる意味とはかけ離れた、夢のような2ヵ月間だった。 古典をこれほど楽しんで読ませて貰ったのはかなり希有だと思う。 正直、この読みやすさは特筆もので、酒に喩えるなら飲み口の良…

蝶たちの迷宮 篠田秀幸 著

篠田秀幸初読。 取り敢えず、私はやっぱり推理小説と言う奴とは相性が悪いみたいですね。 あんましって感じかな。 引用バリバリなスタイルってのは正直好きになれんのです。 ま、逆な人も居るみたいなんで、正当な評価にはならんでしょうね。 好みの問題です…

スーツケース一杯の恐怖 柘植久慶 著

柘植久慶初読。 んー。 スピード感があります。 文章量が少ないです。 比喩的表現がほとんど無く、会話だけで構成している部分も多いです。 それくらいかな。 特に感想もないや。

ハサミ男 殊能将之 著

殊能将之初読。 デビュー作らしい。 題名からシザーハンズのイメージが強く、買ったはいいが微妙に読むのを避けてたんだけど、良書だったのでかなり後悔。 ウィットに富んでいて、読んでいて心地よく面白い。 初読後、久しぶりに読み返しました。 良くできた…

カムナビ〈下〉 梅原克文 著

ようやく下巻が買えました。 けど正直、上巻に比べ内容が薄くて拍子抜け。 上巻で出したネタや、既述の内容を何度も何度も繰り返すのにかなり辟易。 無駄な買い物だったかなぁ。 (以下ネタバレかも)

どろ 山本甲士 著

山本甲士初読。 けっこ良いです。 日常生活のどこにでもありそうな陥穽を活写してます。 それもかなり明るく。 (以下ネタバレかも)

刑事たちの夏 久間十義 著

久間十義初読。 けっこ良いかも。 けど後半、話のテンポが速くなるにつれて、展開に無理や齟齬が出てくる。 前半は結構練られた感じだったのに、妙に勿体ない。 竜頭蛇尾。 (以下ネタバレっぽい苦言)

転生 貫井徳郎 著

貫井徳郎初読。 けっこ面白いです。 後半急激に盛り上がる感じ。 けど、妙に先が読めすぎる部分や、伏線が「伏」線として機能してない部分が多い。 つまり、見え見えの展開なのに、その部分をくどくど回りくどく説明する展開が長く続いていく様には倦むかも。…

密通 和田はつ子 著

密通 (角川ホラー文庫)作者: 和田はつ子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1998/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見るNo ImageだったのでDetailリンク。 和田はつ子初読。 えーと。 一言で言うと、陳腐。 なんかありがちな話でありがちな展開…

歓喜の歌 山川健一 著

山川健一初読。 けっこ面白いです。 色々突っ込みどころはありますが。 (以下、ネタバレかも)

ひとり日和 青山七恵 著

青山七恵初読、って当たり前か?(汗 読んだのは文藝春秋だけど、ま、良いでしょ?(^^; かなり良いです。 写実性とテンポのバランスが良く、間合いが絶妙。 とはいえ、この作品の良さは終章に集約されているので、それ以外はそこに至るまでの冗長な前振りと…

女優 春口裕子 著

春口裕子初読。 昨今読んだこと無い作家ばかり続けざまに読んでるんで、初読続き。 そういう読書性向も、こういう良い作品作家に出会える事実を思うと、なかなか捨てたもんじゃないと、自画を自賛してみるテスト(w 怖い。 途轍もなく怖い。 様々な方向から…

夏の滴 桐生祐狩 著

桐生祐狩初読。 「ま、こんなもんか。」って感じ。 特に驚きも無く、淡々とした読後感。 いあ、読後感はかなり悪いか(ネタバレ風)(汗 (以下ネタバレするかも)

ワイルド・ソウル 垣根 涼介 著

垣根涼介初読。 クライムノベル。 ネタもとが深く、そこから展開する物語は面白いの一語。 微妙に、事実関係に間違えがみられるけど、この作品の価値を損なうほどのものじゃないです。 名著。

氷雨 山田正紀 著

山田正紀初読。 正直言って、結構面白いです。 典型的なエンタテイメント作品だと思われます。 文書構成の特徴は、短文を連ねるタイプで、作品全体のイメージと同じように、重厚感を醸し出しています。 雰囲気はけっこう良いかも。 雨の描写なんか特に良い感…

ifの迷宮 柄刀一 著

柄刀一初読。 買っといてなんだけど、やっぱ、推理小説とは相性が悪いっす。 正直おもしろく感じられないかも。 ま、それはしょうがないのだろうけれど。 遺伝子関係の情報とか知識とかが出てきますが、正直言って古いです。 ま、2000年初出の本なんで進歩の…

黄昏の岸 暁の天―十二国記 小野不由美 著

小野不由美の中華ファンタジー…とでも表現すれば良いのかな。 個人的イメージからすると異色な感じ。 本書を一言で言い表すと「取っつきにくい」かな。 設定とかは良いと思うし、そういう世界観の創造自体に価値を見いだすこともできるのかもしれないけれど…

ミカ! 伊藤たかみ 著

けっこ良いです。 自分の中の子どもの部分が無性に刺激される感じ。 最初作者は女性かと思ってたけど、やっぱり男性だったのね。 男の子の心理描写がすばらしい。

いちばん初めにあった海 加納朋子 著

加納朋子初読。 けっこいいです。 読後感も清涼な感じ。 けど、読みにくいかも。 癖なのだと思いますけど、話の流れがあっちゃこっちゃ飛ぶ感じな部分が結構あります。 それは、「書きたいことがいっぱいあって、あふれてくるそれらを取り敢えず全部書いてい…

邪光 牧村泉 著

牧村泉初読。 筆者のデビュー作らしい。 けっこ良いです。 題材や題名は陳腐だけど、オチはまーまーではないかと。 ただ、光景描写力はいまいちかも。 瞼の裏に浮かぶ感が無いですね。 ま、デビュー作なら致し方ないんでしょう。 心理描写はなかなかですから…

燃えつきるまで 唯川恵 著

唯川恵初読。 知人から唯川恵について、「ばかばかしい」とか「くだらない」とかのあまりにもネガティブな評をもらっていたので、そーいう先入観込みで読んだからかもしれないけれど、個人的には「そんなに悪くない」という感じ。 確かに題材もストーリーも…

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める- 新谷弘実 著

虚貌 雫井脩介 著

雫井脩介2冊目。 けっこ面白いです。 読みやすいし。 前に読んだのもそうだったけど、ストーリーは陳腐この上ないし、展開も先が読めるんだけど、文書表現の上手さ、構成の上手さ、テンポの良さで読ませる感じ。 特に、本書はマルチサイトで記述されている…

闇の操人形(ギニヨール) 黒崎緑 著

闇の操人形(ギニヨール) (講談社文庫)作者: 黒崎緑出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見るImageがなかったのでDetailリンク。 黒崎緑初読。 そして、恐らく終読になるかと。 本書を一言で言い表すと、「セ…

相続人 保科昌彦 著

保科昌彦初読。 うーん。 まぁ、、、どーなのかな。 小説としては可もなく不可もなしってかんじで、ホラーとしては、不可ってことで良いですか? 小説の体裁としては、前半が冗長過ぎ、後半ある程度のスピード感がでてきて読むに耐えるレベルになってくる。 …

サウダージ 盛田隆二 著

盛田隆二2冊目。 あとがきを読んだら12年も前のモノの単行本化だってのが判明。 へ〜。 評価されないときってのはホントに評価されないんだなぁ。 個人的には、読後感も、行間も悪くない感じ。 謎は謎で残ったけれど、それは個人的な解釈が入り込む余地が…